歯髄幹細胞(しずいかんさいぼう)とは

歯髄幹細胞は、皆さんの歯の中に存在しています。

歯髄幹細胞は、一般的に「歯の神経」と呼ばれる”歯髄”の中にあります。

歯髄は、歯に栄養や水分を届けたり、細菌に抵抗して虫歯などの進行を防ぐ役割を持っています。

歯髄幹細胞を含む「幹細胞」は、体にとって欠かせない存在です。

幹細胞は、骨や神経などのあらゆる組織に変身する「多分化能力」を有しています。

また、幹細胞は体の中で傷ついた細胞や失われた細胞を再び生み出し補充するための「増殖能力(自己複製能力)」にも優れています。

幹細胞は体にとって「スーパーヒーロー」のような存在です。

歯髄幹細胞は、乳歯や親知らず、歯列矯正などで抜く歯から採取します。

抜いた直後の歯から歯髄を採取することで、幹細胞を採取・増殖させることが可能になります。

入院を要する骨髄液などの採取と比べ、歯髄幹細胞の採取は身体的・時間的負担が少ないです。

また、採取時の年齢が若い方ほど幹細胞は増殖しやすくなります。

歯髄幹細胞は、遺伝子が傷つきにくい幹細胞と考えられています。

歯髄幹細胞は、固いエナメル質に守られていることから、外部からの刺激を受けにくい状態にあります。

そのため、さい帯血や骨髄、脂肪組織などと比べて遺伝子に傷がつきにくい幹細胞と考えられています。

.歯髄幹細胞は、再生医療に備えて保管することができます。

歯髄幹細胞は近年、再生医療の切り札として注目を集めています。

本来、捨てるはずであった歯から採取した幹細胞は、当社の細胞保管サービスを通じて、半永久的に凍結保管することができます。

保管した細胞は、すでに実用化された「歯髄再生治療」に利用することが可能です。

6.歯髄幹細胞は腫瘍(がん)化、拒絶反応リスクがほぼありません。

歯髄幹細胞はご自身の身体から採取した細胞です。

ご自身に再生医療で歯髄幹細胞を使用する場合、適合率は100%であるため、副作用等がなく安全といわれています。