保管者の声
歯髄幹細胞を保管されている方へインタビューを行いました。
これから保管をご検討される方は、ぜひ参考にしてみてください。

将来の歯科治療に活かせるならと思い、
保管を決意しました。
30代男性(保管開始当時)
保管に至った経緯
これまで何度か虫歯になり、神経を取る治療(抜髄)を行ったことがありましたが、数年後に抜髄した歯は欠けてしまいました。
このような経験から、自分自身の歯の将来に漠然とした不安がありました。たまたま親知らずを抜くタイミングで、クリニックの先生から細胞保管の紹介を受け、将来の歯科治療に活かせるならと思い、保管を決意しました。
将来への期待
食事や会話を生涯楽しむうえで、歯は大事な要素だと思います。長く付き合うものだからこそ、できるだけ健全に保ちたいです。今回のバンク保管が将来に役立てばと思っています。

残り2本の乳歯、「せっかくなら将来役立つ形で保管しておこう」と思い、保管しました。
40代女性/お母さん(保管開始当時)
保管に至った経緯
息子の乳歯が抜けるタイミングが気になり、インターネットで調べていたところ、アエラスバイオ社の細胞保管サービスにたどり着きました。
抜ける乳歯の中に、高い能力を持つ幹細胞が含まれていることを初めて知り、驚きました。
早速、家族で話し合い、「残り2本の乳歯、せっかくなら捨てずに保管しておこう」と思い、保管に至りました。
将来への期待
細胞保管をしたことで、息子の将来に安心感を持つことができています。
今後は、保管した歯の使い道がより広がることを期待しています。
息子はもちろん、私や夫も活用できるようになれば嬉しいですね。
歯科医師の声
再生医療の分野で注目を集めている「歯髄幹細胞」。
歯髄幹細胞の将来性について、医療従事者からのメッセージをご紹介します。

活用用途の拡大が期待される歯髄幹細胞
赤坂さくら歯科クリニック 土黒さくら先生
近年、私たちの身体に存在する様々な幹細胞を、疾患の治療や美容医療に用いるケースが増えており、今後さらに普及していくことが予想されます。
中でも歯髄幹細胞は、神経・血管再生能力や増殖能力や高さ、採取時の身体への負担の少なさが注目されている幹細胞です。
活用用途の拡大が期待される歯髄幹細胞(歯髄組織)を若いうちに保管しておくことで、将来の自分や家族の生活が、より良いものになるかもしれません。
バンク保管サービスのさらなる発展・拡大に期待しています。

「抜く歯は保管するもの」という時代
歯のクリニック東京 吉橋典章 先生
2020年に歯髄幹細胞を用いた再生治療(歯髄再生治療)が実用化され、2023年には、さらに象牙質の厚みを増す象牙質再生の技術も誕生しました。
これらの治療を行ううえで必須となる材料が「抜歯して捨ててしまう歯」です。
本来であれ捨ててしまう歯の中に存在する”歯髄組織”や”歯質”を有効活用して、自分や家族の将来を救うことができるというのは、素晴らしいことだと思います。
今後、これらの組織の使い道はますます増え、ご自身だけでなく、家族が活用できるようになる可能性もあります。
「抜歯する歯は捨てるものではなく、未来のために保管するもの」という時代が、すぐそこまで近づいているかもしれません。