よくある質問

細胞保管サービス(バンクサービス)について

Q

どんな歯が細胞保管に適していますか?

A

以下のような、噛み合わせに用いないかつ、虫歯が歯髄(神経)に達していない歯が受入れ可能です。
    ・生え変わり期の乳歯
    ・親知らず
    ・歯列矯正により抜歯予定の歯
乳歯の場合、前歯はとても小さく、中に含まれる歯髄の量も少ないため、C・D・E(前から3~5番目)の歯をお勧めしております。

Q

中に埋まっていたり、斜めに生えている親知らずを細胞保管に使うことはできますか?

A

埋まっていたり、斜めに生えている親知らずの場合、歯を割らないと抜歯できない(分割抜歯)場合があります。
この場合でも、内部の歯髄が生きた状態であれば、保管の対象となります。ただし、抜歯の際に内部の歯髄が傷ついてしまうと、細胞培養が成功しない可能性もございます。

Q

虫歯になっている親知らずでも細胞保管に使うことはできますか?

A

虫歯が歯髄まで達していなければ、歯髄幹細胞を採取できる可能性があります。虫歯の程度につきましては、かかりつけの歯科医院か提携歯科医院でご相談ください。

Q

歯髄組織や歯髄幹細胞は、どれくらいの間保管しておくことができますか?

A

ご希望に応じて長期にわたり保管が可能です(理論上は50年以上でも凍結保管が可能とされています)。

Q

かかりつけの歯科医院で抜歯をしたいのですが、可能でしょうか?

A

当社より歯科医院様へご相談させて頂きます。一度、当社へお問合せください。
(抜歯前に、かかりつけの歯科医院様に「提携歯科医院」にご登録いただける場合は、抜歯が可能です。)

Q

既に抜けた歯の保管は可能でしょうか?以前に抜いた「歯」を保管していますがバンクに預けることができますか?

A

既に抜けた歯は保管対象外となります。抜歯後の状態の良い歯髄幹細胞を採取して培養する必要があるためです。

Q

乳歯がかなりグラグラしています。このような状態でも保管可能ですか?

A

微量でも歯髄組織が残っていれば、歯髄幹細胞の採取・培養は可能です。 しかし乳歯の場合、根吸収が進むにつれて内部歯髄量は減少し、唾液の混入等による感染リスクも高まりますので、揺れ始めてから1~2か月ほどでの抜歯を推奨しております。 なお、弊社にお送りいただいた歯から歯髄採取ができなかった(歯髄が残っていなかった)場合や、細菌感染等で細胞培養が失敗となった場合、「B.アエラスバイオ歯髄幹細胞バンク」をご契約の方には、採取・保管料をご返金させていただいております。

Q

会社の存続が難しくなった場合、預けていた細胞や組織はどうなりますか?

A

万が一、弊社の存続が難しくなった場合は、お預かりしている細胞・組織につきましては、 弊社が責任を持って第三者の同業他社等に移管させていただきます。

ご契約・更新について

Q

もし預けた歯から歯髄が採取できなかったり、細胞が増えなかった場合の「採取保管料」はどうなりますか?

A

何らかの理由で細胞の保管に至らなかった場合、お支払いいただいた「採取・保管料」はご返金させていただきます。
ご返金額は以下をご確認ください。
・「歯髄幹細胞バンク」の場合:お支払い頂いた全額 ・「歯の組織バンク」の場合:15,000円(税別)から振込手数料を差引いた金額

Q

契約料金は医療費控除の対象になりますか?

A

細胞保管サービスの費用は、医療費控除の対象にはなりません。(2024年7月現在)

Q

抜歯当日に申込みしても問題ありませんか?

A

原則、お申込み・ご契約手続き完了後に抜歯日の予約をお願いしております。ただし、抜歯日が決まっている場合や、抜歯を急がれる場合は事前に弊社までご相談ください。

Q

契約料金はいつ支払いますか?

A

サービスお申込み後に、弊社より契約書類とともに請求書を送付させていただきます。請求書に記載の期日までに、料金のお支払いをお願いいたします。なお、抜歯をお急ぎの方はお申込み時にその旨を弊社までお伝えください。

歯髄幹細胞のご利用について

Q

これまでにアエラスバイオで培養された歯髄幹細胞が、再生医療などに利用された例はありますか?

A

歯髄再生治療にて約80例の利用実績がございます(2024年7月時点)。

Q

保管した歯髄幹細胞を利用する人はどれぐらいいますか?

A

保管サービスをご利用された方の約30%が、細胞を歯髄再生治療に使用しています(2024年7月時点)。 歯髄幹細胞は、安全性と増殖能の高さなどから再生医療において注目度が高まっており、歯髄幹細胞を用いた治療は今後増えていくものと考えられます。こうした将来の可能性に備え、細胞を保管される方も多くいらっしゃいます。

歯髄再生治療について

Q

折れてしまった歯の再生はできますか?

A

歯髄再生治療は歯の中の歯髄(歯の神経)を蘇らせる治療です。残念ながら折れてしまった歯を治したり、抜歯した歯を再生させたりすることはできません。

Q

歯髄再生治療の安全性は?

A

国内で行われたヒト臨床研究では、全例で安全性が確認されており、歯髄再生(歯の感覚が戻った)に成功しています。

Q

歯髄再生治療は誰でも受けられますか?

A

治療には健康な歯髄があるご自身の不用歯(乳歯や親知らずなど)が必要です。
また、治療を実施する歯やご自身の健康状態によっては、治療をお受けいただけない場合もございます。詳しくは、歯髄再生治療を実施する歯科医院様にご相談ください。

Q

自分の親知らずは抜いてしまっているのですが、家族の歯から採った歯髄でも治療は受けられますか?

A

現在は、ご自身の不用歯から採取した歯髄幹細胞を自分に戻す(自家移植)治療のみ実用化されております。
ご家族の乳歯・親知らずなどから採取した幹細胞での歯髄再生治療は、国内で実用化に向けた準備が進められております。

Q

1本の不用歯で1本分の歯髄再生治療が可能なのでしょうか?

A

1本の歯で1本のみの治療ということはなく、細胞を増殖させることで複数本の治療に用いることができます。
※細胞の増える量・スピード等には個人差があるため、複数本に使用できない場合があります。

Q

歯髄幹細胞が増やせなかった場合はどうなりますか?

A

他に不用歯があれば、再び歯髄幹細胞を採取できる可能性があります。他に不用歯がない場合には、残念ながら再生治療を受けていただくことはできなくなります。その際には、通常の根管治療(人工物による根管充填)に移行することになる可能性がございます。ただし、今後の研究により、ご家族や他人の歯から採取した歯髄幹細胞を用いた治療ができるようになる可能性があります。

Q

なぜ歯髄再生治療は重要なのですか?

A

抜髄する(神経を抜く)と、虫歯が進行しても痛みに気づかずにそのまま放置される可能性があります。また、細菌に対する防御反応や歯の一部を修復するはたらきもなくなります。通常通り人工物を詰めて治療しても、やがて根の下に膿がたまる病気(感染根管歯)になったり、歯が割れたりする可能性も出てきます。 歯髄再生治療で歯髄を蘇らせることにより、本来の歯の機能を回復し、歯を長持ちさせることができる可能性があります。