歯髄再生治療は、虫歯や外傷(事故や怪我)などが原因で、歯髄(歯の神経)の機能が失われた歯の内部を洗浄し、歯髄幹細胞と薬剤を移植することで歯の神経である歯髄を再生させる治療です。
歯髄再生治療をご検討の方へ
歯髄再生治療は、「第二種再生医療」に該当する治療であり、国に届出を行い受理された医療機関でのみ、提供可能な治療です。
受診可能な医療機関は、下記よりご確認ください。
歯髄再生治療の流れ
①歯科医院での歯の診断(初回カウンセリング)
歯髄再生治療を実施している歯科医院で、歯の状態を診断します。歯髄再生治療の実施が可能と判断された場合、事前の同意取得が行われ、治療が開始されます。
②噛み合わせに影響しない歯の抜歯、細胞の採取・培養
噛み合わせに影響しない歯(親知らずや乳歯、矯正治療で抜く歯など)を抜歯します。
(乳歯の場合、抜け落ちる寸前の乳歯は内部細胞量が少なくなっているため、ぐらぐらし始めてから1~2か月の期間の抜歯が好ましいとされています。)
その後、抜いた歯から細胞を採取して培養します。
※細胞の採取・培養業務につきましては、アエラスバイオが歯科医院から受託しております。
③歯髄(神経)の再生
歯髄を再生させる歯の根(根管)の中を洗浄・除菌し、②で採取・培養した歯髄幹細胞を歯の根に移植します。
その後、根の中に神経や血管が伸びて歯髄の組織が出来上がるまで、2週間~数か月かかります。(個人差あり。)
1年間は経過観察期間となり、通院が必要となります。
④最終の詰め物/被せ物を装着
経過観察期間後、最終の詰め物や被せ物を装着して、治療は完了となります。
歯髄再生治療のよくある質問
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過去の症例数はどれくらいあるのですか?
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全国で70症例以上ございます。(2024年7月時点、一般社団法人 歯科再生医療協会調べ)
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歯髄が蘇らなかった場合、どのような処置が施されますか?
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治療を提供する医療機関によりますが、治療後の経過で歯髄が認められない場合、通常の根管治療(人工物充填法)に移行することがあります。
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費用はどれくらいかかりますか?
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治療を提供する医療機関により、設定金額が異なります。詳しくは、本治療を提供する医療機関へお問い合わせください。
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保険の対象になりますか?
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自由診療のため、保険適用外となります。
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治療期間と通院回数はどのくらいですか?
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治療後の経過観察期間は約1年です。その間の通院回数は、歯の状態や、治療の経過により変動しますので、治療を提供する医療機関にご確認ください。
その他のご質問がある場合は、問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせください。